男性にも女性と同じく更年期障害があります。女性に比べて男性の場合は性ホルモンである男性ホルモン、テストステロンの変動が穏やかではありますが、年齢とともに分泌が減少する傾向にあり、他の要因、生活習慣病やストレスなどが絡み多くの諸症状を起こします。
男性の中年以降に起こる症状で特に代表的なものを列記します。
1.やる気や活力の低下があって、何となく日々元気が出ない感じになった。
2.睡眠の障害がある。寝つきが悪い、熟睡ができない、早朝に目が覚めてしまう。
3.性欲が低下した。勃起の調子が悪い。上手く性行為ができない。
4.うつうつとして気分が滅入っている。
5.筋力が低下し、関節の痛みやこりが大変気になってきた。
6.ちょっとしたことで、イライラしやすくなって異常に短気になった。
7.耳鳴りや頭の重い感じがあるが、脳神経や耳鼻科の先生から異常無と言われている。
8.周囲の人から、元気がないとか、仕事に集中してないなどの指摘を受ける。
などがあります。必ずしも男性更年期の問題だけではありませんが、中年以降の男性諸氏においては、これら症状の中で、少なくない症例が、男性ホルモンの低下などに起因する男性更年期と診断できる場合があります。
テストステロンに代表される男性ホルモンは、男性の非常に重要なホルモンの代表格です。その影響が肉体的にも精神的にも多大な影響があります。筋肉の発達や身体能力の発達に強く影響を及ぼすのがこのテストステロンでありますが、精神的にも非常に強い影響を与えます。例えば、やる気、決断力、判断力、空間認識能力、計算力などです。当然のごとく、性欲や勃起機能、性的機能、精子の形成などにも非常に強力な影響を及ぼします。男性の診療を行う医療関係者にしてみれば、とても興味深く知れば知るほど面白いホルモンであり、とても重要なホルモンであります。
当院では男性諸氏の皆様が、より一層、活動的で充実した幸福な人生を送れるようにあらゆる支援をしていきたいと思っています。そのため、適切に男性更年期障害のチェックを行い、この加齢性の変化の一つである男性ホルモン低下などに対し、個々にピッタリの有効な方法で、より一層若さを保って、健康でいられるように診療、治療、アドバイスなどを行います。ホルモンの補充療法はじめ、内服療法、運動療法や生活習慣、食習慣指導もここに含まれます。辛い検査やしんどい処置、痛い事などは全くございませんので是非ご安心ください。
「男性科」といった、男性専門の診療を趣旨で日々、皆様のお役に立てればと願っています。男性更年期症状のみならず、勃起不全、EDの相談や、性行為障害、射精障害など人に相談しにくいことでもなんでも結構です。多くの方がご来院されますので遠慮なくご相談に来院してくださると幸いです。