糖尿病内科-京都 四条駅すぐのクリニック

VOL.08

今回は糖尿病のうち2型糖尿病について

内科・糖尿病内科

熱田内科クリニック
熱田 晴彦 院長
成人発症のうち90%以上を占める2型糖尿病

2型糖尿病について成人発症の糖尿病のうち90%以上を占める2型糖尿病は血液中のブドウ糖(血糖)が正常より多くなる病気です。

初期の頃は自覚症状がほとんどありませんが、血糖値を高いまま放置すると、徐々に全身の血管や神経が障害され、いろいろな合併症を引き起こします。2型糖尿病の原因には遺伝や高カロリー、高脂肪食、運動不足などにより引き起こされる「インスリンの作用不足」が考えられます。

インスリンは、すい臓のランゲルハンス島のβ(ベータ)細胞で作られるホルモンで、血糖値を下げる働きがあります。

2型糖尿病では「インスリンの作用不足」を改善し、血糖値を上手にコントロールすることが大切です。

そうすることで、病気の進行を防ぎ、合併症を予防することができます。

「インスリンの作用不足」と「ブドウ糖の利用低下」がキーワード

2型糖尿病は、すい臓から分泌されるインスリンの働きの低下、つまり「インスリンの作用不足」が原因で起こります。

糖分を含む食べ物は唾液や消化酵素でブドウ糖に分解され、小腸から血液中に吸収されます。

食事によって血液中のブドウ糖が増えると、すい臓からインスリンが分泌され、ブドウ糖が筋肉などに送り込まれエネルギーとして利用されます。

そのため「インスリンの作用不足」が起こると、血液中のブドウ糖を上手に処理できなくなり、血糖値の高い状態が続くようになります。

「インスリンの作用不足」が起こる原因

「インスリンの作用不足」には2つの原因があります。

1つは、すい臓の働きが弱くなりインスリンの分泌量が低下するため(インスリン分泌低下)、もう1つは肝臓や筋肉などの組織がインスリンの働きに対して鈍感になり、インスリンがある程度分泌されているのに効きにくくなるため(インスリン抵抗性)です。

2型糖尿病では体質以外にも、肥満や運動不足や食べすぎといった生活習慣の乱れが、「インスリン分泌低下」や「インスリン抵抗性」を引き起こすと考えられています。

高血糖がさらなる高血糖を呼ぶ悪循環、「糖毒性」

2型糖尿病について2型糖尿病は、食べすぎや運動不足といった生活習慣などが原因で発症します。

いったん高血糖が起こると、血液中に存在する大量のブドウ糖がすい臓を障害し、「インスリンの分泌量」を低下させたり、肝臓、筋肉などの組織でインスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」という状態を引き起こします。

この高血糖が、さらなる高血糖を呼ぶという悪循環は「糖毒性」といわれており、高血糖をそのままにしていると、ますます糖尿病が悪化していきます。 そして、気がつかない間に糖尿病が進行し、最終的にさまざまな合併症があらわれるようになります。

糖尿病の合併症を防ぐためにも、血糖値を低下させ糖毒性をとり除く必要があります。当院では患者様の病状に応じて食事療法/運動療法の指導を行い、インスリン抵抗性が主体ならインスリン抵抗性改善薬を導入し、インスリン分泌不足ならインスリン分泌刺激する薬を少量から導入、今後インスリンが枯渇しそうな患者様、または枯渇している患者様に早期にインスリン治療を導入を行っております。

一時的にインスリンを導入して糖毒性が軽減しインスリン分泌が改善することも多くあり、内服薬の適正な使用で血糖コントロール改善後にインスリンから離脱できる患者様も当院では多数おられます。

治療のスタートができておられない方、また治療中でも中断してしまった方、ぜひ専門医と糖尿病療養指導士の看護師、管理栄養士のいる糖尿病専門クリニックである当院にご相談ください。

当院では院内に最新の検査機器を多数備え当日検査で血糖、HbA1cのみならず、肝機能、腎機能、コレステロール、甲状腺機能、各種腫瘍マーカーまで検査可能ですので、不安な症状については当日解決を目指して治療に取り組めるように心がけております。

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