眼科 京都 四条駅すぐのクリニック

VOL.09

白内障について

眼科

らくおう眼科クリニック
 

皆さんは白内障といわれると、「視力が落ちる」、「手術で見えるようになる」等のほかにどの程度ご存知でしょうか。

今回はこの白内障につきまして少し興味を持っていただけたらと思います。

眼球はよくカメラにたとえられます

さて眼の病気を考えるにはまず眼の構造を簡単に知ることから始めましょう。

フィルター = 角膜(目をほこり等の異物から守る)

レンズ   = 水晶体(入ってきた像がきれいに映るようにピントの調節をする)

絞り    = 虹彩(入ってきた像の明るさを調整する)

シャッター = 瞼(像を写しこむきっかけになる)

フィルム  = 網膜(入ってきた像を感知する)

最近はデジカメですので、フィルムの代わりに映像素子というセンサーが有り、メモリーカードが脳にあたります。またシャッターも今はカメラ内にありますが、昔のカメラではレンズに付いているキャップがシャッターの役割をしておりました。この方が瞼と同じというイメージがわきますね。

このように眼の中の構造物はそれぞれに重要な役割があるわけです。その中で白内障はどこが障害されるかというと、レンズ(水晶体)が濁ってしまう病気なのです。カメラのレンズが濁ってしまったらどういたしますか。そうです新しいレンズを買ってきて取り換えれば良いのです。白内障の治療も基本的にはこの考えに従って行います。

白内障はどのような原因で起こるのでしょうか

特殊な例もありますが、主な原因は若いうちから紫外線を浴びることにより、水晶体内のたんぱく質が変性を起こして固く濁ってくるというものです。これを加齢性白内障(昔は老人性白内障といっておりました)といいます。その他には先天性白内障(生まれつき)、外傷性白内障(怪我がきっかけでなるもの)などとありますが、ここでは加齢性白内障を中心に話を進めていきたいと思います。

白内障の診断と治療方針

まず症状はかすみ(霧視)、まぶしい(羞明感)、視力低下などを感じて受診される方がほとんどです。検査は視力検査が重要です。

矯正視力(一番合っている眼鏡をかけての視力)がどの程度低下しているか、細隙灯顕微鏡(眼科の診察室にある顎を載せる眩しい機械です)でみて水晶体のどの部分がどの程度濁っているかを診ます。その他いくつかの検査を行い総合的に分析をして、白内障の診断と治療方針を立てます。

白内障の治療

治療は主に点眼治療手術治療に分けられます。診察上まだ濁りが軽度だったり、中等度以上でも患者さん本人が手術を希望されない場合は進行予防の点眼液の処方をします。これはあくまでも進行を遅らせることが目的で根治や改善を目指せるものではありません。点眼を使用していても白内障の進行が止まらないこともあります。点眼治療の効果が上がらなかった場合や、患者さんご本人が強く望まれた場合は手術治療ということになります。

白内障の手術

最近の白内障の手術は点眼麻酔で行います。黒目と白目の境目のあたりに切開を入れて、濁った水晶体に丸い窓を開け、変性し濁った中身を超音波で砕いて吸引し、空になった袋の中に人工のレンズ(眼内レンズ)を挿入する。というものです。準備から終了までの所要時間は15分くらいで、その日に帰宅する「日帰り白内障手術」を行うことも可能です。また最近では乱視矯正可能な眼内レンズを使用したり、これは自費診療になりますが、遠近両用の眼内レンズを挿入することも可能です。

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